記録の基本

離乳食のアレルギーと不耐性を記録する方法

反応は、食卓ではめったに姿を現しません。パターンが隠れないように、食事と症状を記録する、簡単で毎回同じようにできる方法と、パターンが見えたときにどうするかをご紹介します。

かんたんな答え

離乳食のアレルギーを記録するには、新しい食べ物を一度に1つずつ始め、すべての食事を食材と時間とともに記録し、そのあとの数時間と翌日に起こること(皮膚、嘔吐、うんち、睡眠、機嫌)をメモします。単発の悪い日ではなく、同じ食べ物のあとにくり返す症状を探し、問題なく進んだ一般的なアレルゲンは食事に入れ続け、記録を小児科医に持って行きましょう。

多くの親御さんは、ヒヤリとした出来事のあとに記録を始めます。ヨーグルトを初めて食べたあとの赤い顔、レンズ豆のせいかもしれない、泣き叫んだ夜、いつもと違って見えたおむつ。問題は、記憶がひどく頼りない記録係だということです。ある食べ物を疑うころには、肝心の食事は1週間前のことで、歯が生える時期や風邪、成長期とごちゃ混ぜになっています。

シンプルで一貫した記録が、それを解決します。医学的である必要も、時間がかかる必要もありません。毎回同じいくつかのことを記録することで、パターンが現れる場所ができます。

アレルギーか不耐性か。記録するうえで違いが大切な理由

親御さんは、この2つの言葉を同じ意味で使うことが多いのですが、実際には違う振る舞いをするので、見るべきポイントも変わります。

食物アレルギー食物不耐性
何が起きているか免疫のしくみが、食べ物のたんぱく質に反応する腸がその食べ物をうまく消化できない。免疫のしくみは関わらない
よくあるサインじんましん、腫れ、嘔吐、せき、ゼーゼー。遅れておなかや皮膚の症状が出るタイプもあるガス、おなかの張り、腹痛、ゆるい便やいつもと違う便
タイミング数分〜2時間以内のことが多い。数時間から数日遅れて出る反応もあるたいてい食べてから数時間後
どのくらいの量で起こるか少量でも起こることがある食べた量によって変わることが多い
リスクときに重くなることがある(アナフィラキシー)不快だが、危険ではない

記録の面でのポイントはシンプルです。最初の2時間ほどはよく見守り、そのあとは次のおむつと次の夜に気を配ります。即時型の反応は、たいてい目立ちます。記録が真価を発揮するのは、遅れて出る反応です。

毎食後に記録すること

毎回、同じ短いリストにとどめましょう。詳しさよりも、一貫性です。

  • 食事の日付と時間。あとで症状と照らし合わせられるようにします。
  • すべての食材。隠れているものも含めます。トーストのバター、スクランブルエッグの牛乳、パスタの小麦など。
  • 初めてか、慣れたものか。初めてのひとくちには、とくに注意が必要です。
  • 赤ちゃんの受け止め方:拒否した、つついただけ、とても気に入った。嫌がることは症状ではありませんが、いつも嫌がる食べ物は気にとめておく価値があります。
  • そのあとに見られたことと、おおよその時間:発疹、腫れ、嘔吐、せき、いつになくぐずる様子。
  • 次のうんちと次の睡眠。体に合わない食べ物を最もよく教えてくれる、静かなサインです。
  • 背景:歯が生える時期、風邪、予防接種、保育園の開始など。食べ物とは関係のない調子の悪い日の多くを、これで説明できます。

新しい食べ物のあと、どれくらい見守るか

即時型のアレルギー反応の多くは、食べてから数分後〜約2時間以内に始まります。そのため、新しい食べ物を寝る直前ではなく、午前中や午後の早い時間に出す親御さんが多くいます。遅れて出る反応はもっとゆっくりです。たとえば、牛乳アレルギーの一部の症状は、現れるまでに数時間、ときには数日かかり、はっきりした症状というより、うんち、皮膚、睡眠の変化として現れることが多くあります。

実際のリズムは、こうなります。最初の2時間はそばについていて、次の1〜2回のおむつを確認し、その夜の様子をメモします。食べてからどのくらいで反応が出ることがあるか迷ったときは、そのページで時間の目安をさらに詳しく説明しています。

新しい食べ物は一度に1つずつ

初めての食べ物を、ほかの初めての食べ物2つと同時に出すと、どれが反応の原因なのかわかりません。それが「3日ルール」の考え方です。新しい食べ物、とくに一般的なアレルゲンには、次の新入りが来るまでの数日間を、それだけに割り当てます。慣れた食べ物は、その周りに自由に組み合わせてかまいません。

個々の食材がわかっていれば、混ぜた料理でも大丈夫です。出すときは、念のためすべての食材を記録しましょう。何かあったときに、原因はそのリストの中にあります。

本当のパターンを見つける(ノイズは気にしない)方法

つらい夜が1回あっただけでは、何も証明されません。赤ちゃんが調子の悪い日には、100通りの理由があります。探しているのはくり返しです。同じ食べ物のあとに、同じ種類の症状が、複数回あることです。

  • 瞬間ではなく、平均を比べる。8回出して、ほとんどが調子のよい日と重なっている食べ物は、そのうち1日がひどい日だったとしても、おそらく問題ありません。
  • じわじわした変化に注意する。以前は問題なかったのに、少しずつスコアが悪くなっている食べ物は、気にかける価値があります。
  • 明らかな原因を除外する。背景のメモを確認します。調子の悪かった週は、歯が生えてくる週でもなかったでしょうか。
  • 候補を絞る。調子の悪い日の前の食事に、ある食材が何度も入っているなら、それが小児科医に相談したい疑わしい食べ物です。

つらい夜が1回あっただけなら、ノイズです。同じ食べ物のあとに、同じようなつらい夜が1か月に3回あれば、それはパターンです。

すぐに助けを求めるべきとき

食べたあとに、赤ちゃんが呼吸しにくそう、ゼーゼーしている、唇・舌・顔が腫れている、全身にじんましんが出ている、くり返し嘔吐している、または顔色が青白くなる、ぐったりする、いつになくうとうとしているといった場合は、お住まいの地域の緊急通報番号(米国は911、英国は999、オーストラリアは000、日本では119番)に電話してください。記録するために待たないでください。数個のじんましん、新しい食べ物のあとの1回の嘔吐、便に血が混じるなど、軽めの反応の場合は、その日のうちに小児科医に連絡してください。

AllerLogでのやり方

AllerLogは、まさにこの流れに沿って作られているので、ノートに書く代わりに、数秒で記録できます。

  1. 食事を記録+をタップして、食事の種類と時間を選び、最初から入っている158種類の食べ物から食材を追加します(自分で作ることもできます)。気に入りましたか?の星をタップします。
  2. 睡眠と排便のスコアを追加その食事の睡眠と排便シートを開いて、それぞれを1〜5で評価します。まだ気づいていなければ、飛ばしてあとから入力できます。
  3. アレルゲンにフラグを付けるどの食材でも、アレルゲンとして登録をオンにできます。それを含む食事の1時間後に、アレルゲンの確認の通知が届きます。
  4. 覚えておくのは確認の通知におまかせ初めての食材の3時間後に、AllerLogがどうだったかをそっとたずねます。どちらの通知までの時間も、設定で変更できます。
  5. 食材のグラフを読む各食べ物のページには、提供回数、平均スコア、そして、それが入っていたすべての食事の気分・睡眠・排便のスコアから作られる12か月のグラフが表示されます。
  6. インサイトを確認Premiumでは、インサイトに考えられる不耐性(2回以上の食事で平均が3以下の食べ物)とウォッチリストが表示され、任意のAI インサイトが、パターンをわかりやすい言葉で説明します。
AI インサイト、3つの食べ物のウォッチリスト、考えられる不耐性としてフラグが付いたひよこ豆が表示されたAllerLogのインサイト画面

記録を小児科医に持って行く

このすべての目的は、自宅で何かを診断することではありません。受診のとき、「乳製品かもしれません」という推測よりも確かなものを持って行くことです。記録があれば、症状の前にどの食事があったか、その食べ物を何回出したか、パターンが続いたかを、正確に示せます。これは、記録がなければ医師やアレルギー専門医が記憶から再構成するしかない情報であり、次のステップ(除去試験、検査、医師の管理のもとでの負荷試験)を、より速く、より安全にする助けになります。

AllerLogでは、履歴を開くと日ごと、月ごとにさかのぼって見られ、疑わしい食材を開くと、そのグラフと、それが入っていたすべての食事を見せられます。

ポイントまとめ

  • 毎食後に、同じいくつかのことを記録します。時間、食材、どうだったか、そのあとに何があったか。
  • 2時間はよく見守り、そのあとは次のうんちと次の夜を確認します。
  • 新しい食べ物は一度に1つずつ。とくに一般的なアレルゲンは。
  • 1日の不調ではなく、くり返しを探し、歯が生える時期や病気の影響を除外します。
  • 重い症状は緊急事態であって、記録のためのデータではありません。

よくある質問

パターンが見えるまで、どのくらい記録すればよいですか?

数週間は続け、気になる食べ物は少なくとも2〜3回出してみましょう。食事のあとの悪い夜が1回あっただけでは、ほとんど何もわかりません。同じ食べ物のあとに、同じ症状が何度もくり返すなら、小児科医に伝える価値のあるパターンです。

スコアが低いままの食べ物は、やめたほうがいいですか?

何かをやめる前に、とくに卵、ピーナッツ、乳製品のような一般的なアレルゲンは、小児科医に相談してください。赤ちゃんがアレルゲンを問題なく食べられるようになったら、定期的に食事に入れ続けることが、食べられる状態を保つ方法のひとつなので、不必要に避けると逆効果になることがあります。じんましん、腫れ、嘔吐が出る食べ物は、すぐにやめて、医師に相談してください。

アプリで食物アレルギーを診断できますか?

いいえ。トラッカーは、ある食べ物が症状と重なっていることは示せますが、アレルギーや不耐性を確定できるのは医師やアレルギー専門医だけで、たいていは丁寧な問診により、場合によっては検査や医師の管理のもとでの食物経口負荷試験が行われます。よい記録があれば、そのやりとりがずっと速く、明確になります。

出典・参考資料

  1. Food allergy: symptoms and causes — NHS
  2. Food intolerance — NHS(英国)
  3. Food allergies in babies and young children — NHS(英国)
  4. Recognizing and treating reaction symptoms — Food Allergy Research & Education (FARE)(米国)
  5. Starting solid foods — 米国小児科学会、HealthyChildren.org

AllerLogは、あなたと小児科医がパターンを見つけるのを助ける、記録と日記づけのためのツールです。医療機器ではなく、いかなる病気の診断、治療、予防も行いません。このページは一般的な情報であり、医学的なアドバイスではありません。お子さんの食事、アレルギー、健康については、必ず資格のある医療専門家に相談してください。食後に、お子さんの呼吸が苦しそう、顔や舌が腫れている、全身にじんましんが広がっている、嘔吐を繰り返している、ぐったりしている、または顔色が青白い場合は、ただちにお住まいの地域の緊急通報番号(日本では119番)に電話してください。