うんちと消化

食べたものが赤ちゃんのうんちに出るまで、どのくらいかかりますか?

お昼ににんじんを食べさせたとします。おむつにオレンジ色が現れるのはいつごろで、おなかの反応はどのくらいの間、気をつけて見ておけばよいのでしょうか。わかっていることと、わかっていないことをまとめました。

かんたんな答え

たいてい1〜2日以内ですが、赤ちゃんによっても、食事によっても違います。赤ちゃんを対象にした研究は意外なほど少なく、新生児では食べ物が速く通過すること、1〜4歳の子どもを調べたある研究で平均の通過時間が約33時間だったことがわかっている程度です。記録をつけるなら、食事のあとの最初のおむつだけでなく、新しい食べ物を食べたあとの次の1〜2回のうんちまで見ておく、ということになります。

消化にかかる時間がこんなに気になるなんて、思ってもみなかったという親御さんは多いでしょう。でも離乳食が始まって、にんじんが鮮やかな色のままおむつに再登場したら、気になるのも当然です。しかも、単なる好奇心より大事なこと、つまり食べ物の影響をどのくらいの間見守ればよいかを知ることにもつながります。

研究でわかっていること

「腸管通過時間」とは、食べ物が口から入って、おむつに出てくるまでにかかる時間のことです。赤ちゃんでは測るのが難しいため、研究は多くありません。

  • 新生児は、食べ物の通過が速いです。レビューでは、生まれて間もない時期の通過時間はおよそ8時間とされていて、最初の数週間にうんちの回数が多いことと合致します。
  • 幼児は、それより遅くなります。1〜4歳の子どもを対象にした古典的な研究では、腸の通過時間は平均で約33時間でした。
  • 生後6〜12か月の赤ちゃんは、多くの赤ちゃんが離乳食を始める時期で、通過時間はその中間くらいと考えられますが、直接測定したデータはほとんどありません。

実際には、新しく食べた食べ物の色や質感が、同じ日か翌日、場合によってはさらにその翌日におむつに出てくることに気づく親御さんが多いようです。

時間に違いが出る理由

  • 食物繊維は、一般に通過を早めます。食物繊維がとても少ない日や、乳製品が中心の日は、遅くなることがあります。
  • 水分:水や母乳・ミルクが少ないと、通過がゆっくりになり、うんちが硬くなることがあります。
  • 便秘や病気のときは、通過がゆっくりになることも、極端に速くなることもあります。
  • その子ならではのリズム:1日に何回もうんちをする赤ちゃんもいれば、2日に1回ほどの赤ちゃんもいて、どちらも正常な場合があります。

反応に気づくためのポイント

うんちの変化は、その食べ物が体に合っていないときによく見られるサインのひとつですが、食卓ではわかりません。英国のNHS(国民保健サービス)によると、アレルギー反応の多くは数分から2時間以内に起こりますが、牛乳アレルギーのように、最大3日かかるものもあります。これを通過時間と合わせて考えると、実際的な目安は次のようになります。

  • 新しい食べ物を食べさせたあとの最初の2時間ほどは、注意して見守ります。
  • 次の1〜2回のうんちにスコアをつけます。翌日になってもかまいません。
  • 新しいアレルゲンは、次のものまで数日あけて1つずつ試します。そうすれば、遅れて変化が出ても、疑わしい食べ物が1つに絞れます。3日ルールもご覧ください。

AllerLogでおむつと食事を結びつける

  1. 食べさせたときに食事を記録時間と食材がその場で保存されます。
  2. うんちが出たらスコアをつけるあとからその食事の睡眠と排便シートを開いて、スコアを追加できます。翌日でもかまいません。食事中に何かを入力する必要はありません。
  3. 確認の通知でお知らせ初めての食材を食べた3時間後に、確認の通知が届きます。通知までの時間は、設定で最長7日まで延ばせます。
  4. 数週間のパターンを読み取る各食材のグラフには、その食材が入っていた食事の排便スコアも反映されます。
あとから記入できる、食事ごとのAllerLogの睡眠と排便シート

よくある質問

食べたものが、そのままの形で出てくるのはなぜですか?

とうもろこし、えんどう豆、豆類、トマトの皮のように、皮が硬いものや食物繊維が多いものは、赤ちゃんが噛むことを覚えている途中のうちは、消化されきらないまま出てくることがよくあります。たいていは問題ありません。

母乳かミルクかによって、食べ物が通過する速さは変わりますか?

離乳食が始まってからの通過時間については、母乳でもミルクでも、研究はほとんどありません。記録をつけるうえで何より大切なのは、わが子の「いつもの状態」を知り、そこからの変化に気づくことです。

反応が遅れて出た場合、どの食べ物が原因かどうすればわかりますか?

新しい食べ物、とくにアレルゲンは数日ずつあけて試し、すべての食事を食材といっしょに記録しておきましょう。そうすれば、あとからうんちや睡眠に変化が出ても、疑わしい食べ物の候補は少数に絞れます。

出典・参考資料

  1. The bowel habit of young children (Weaver & Steiner) — Archives of Disease in Childhood, 1984
  2. Functional constipation in children: what physicians should know (review) — World Journal of Gastroenterology, 2023
  3. Starting solid foods — 米国小児科学会、HealthyChildren.org
  4. Food allergies in babies and young children — NHS(英国)

AllerLogは、あなたと小児科医がパターンを見つけるのを助ける、記録と日記づけのためのツールです。医療機器ではなく、いかなる病気の診断、治療、予防も行いません。このページは一般的な情報であり、医学的なアドバイスではありません。お子さんの食事、アレルギー、健康については、必ず資格のある医療専門家に相談してください。食後に、お子さんの呼吸が苦しそう、顔や舌が腫れている、全身にじんましんが広がっている、嘔吐を繰り返している、ぐったりしている、または顔色が青白い場合は、ただちにお住まいの地域の緊急通報番号(日本では119番)に電話してください。